【超失礼】ゲイに聞かない方が良い質問5選。接し方を考えよう
デリカシーのない質問は相手を傷つける
「実は俺、ゲイなんだ・・・」カミングアウトを受けたことのある人は、さぞかし驚いたに違いありません。
相手がゲイだとわかると、「なんで〇〇なの?」と質問をしたがる人は多いものです。人間には知識欲というものがあり、知らないことを知りたがる特性があるので、頭に浮かんだ疑問の答えを求める行為は自然な行動であると言えます。
しまし、待って欲しい。デリカシーのない質問は、ゲイの相手をひどく傷つけてしまう可能性があります。
今回は、ゲイに聞かない方が良い質問5選を紹介します。
いつからゲイなの?
カミングアウト後、この質問をする人が圧倒的に多いと言われています。
「いつからゲイなの?」と聞いても、聞かれた方は答え方に困ってしまいます。
なぜなら、男性が恋愛対象であることはその人にとって「普通」であることなので、時期を明確に断定することが非常に困難なのです。
強いて言うのであれば、「産まれた時から」という答え方になるのではないでしょうか?
トイレはどうしてるの?
この質問をする方は、大きな誤解をしています。
質問の意図としては、「もしかして女性用トイレを使っているの?」と聞きたいのだと思いますが、「ゲイ=女性」という認識が間違っています。
ゲイは女性ではありません。
ゲイとは、身体的に男性で、男性としての自覚を持ちつつも、恋愛対象は男性の人のことをいいます。身も心も男性であるため、当然トイレは男性用を使用します(そもそも、戸籍上の男性が女性用のトイレを使用すれば犯罪です)。
ちなみに、身体及び恋愛対象が男性(女性)で、心が女性(男性)の人のことをトランスジェンダーと呼びます。これを機会に覚えてみてくださいね。
男役?女役?
男性同士が性行為に及ぶ場合、相手を責める男役(タチ)と、受けに回る女役(ネコ)に分かれると言われています。
この質問はつまり、「どういうセックスをしているのか」と聞いているのと同じになります。
こんな質問は、LGBTに関わらず失礼な質問ですよね。
さらに、見た目で決め付ける(「筋骨隆々だからタチっぽいよね」「ガリガリだからネコでしょ?」)ことも大変失礼にあたるので、注意が必要です。
そもそも、攻め役=男、受け役=女という発想自体が偏見ではないかとすら思うのですが・・・
女の子になりたいの?
トイレの項目と重複しますが、ゲイは決して女の子になりたいわけではありません。
男性としての自覚がありながら、恋愛対象が男性というだけなのです。よって答えは「No!」です。
同じように、相手がゲイと聞いて「じゃあ私たちは女同士だから気持ちを共感しているね」と決め付ける女子がいますが、これも大きな間違いです。
俺のこと好きにならないでね?
この質問も、「ゲイ=全ての男性が恋愛対象」という誤解から来ています。
考えてみてください。
自分はあまり好きではない女性から「私あなたのこと無理だから好きにならないでね」なんていわれたらどう思いますか?「お前なんか好きになるか!」と反論したくなりますよね。
ゲイは恋愛対象が男性というだけで、「好きになった人だけ好きになる」という感覚は、一般男性と一緒です。
まとめ
今回は、ゲイに聞かない方が良い質問の内、比較的数の多いものを抜粋しました。
総じて言えることは、LGBTに関する正しい知識がないと、自覚なしに相手を傷つけてしまうということです(質問者に悪気は無いと思います)。
LGBT当事者と会話をするときは、まずは相手に興味を持ち、真摯な態度で向き合っていくことが大切であると思います。