【これで分かる】なぜ日本では同性婚禁止? 誰もが驚くその理由とは?【LGBTQ】
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同性婚禁止の国「日本」
日本で同性婚が認められていない理由を、皆さんご存知でしょうか。
結論を先に言うと、憲法やその他どの法令を見てみても、「同性婚を禁ずる」というような文言は載っていません。
しかし今の日本では、同性婚を禁止するという違憲状態が平然とまかり通っています。そしてそこには、驚くべき理由が隠されています。
今回は、LGBT当事者や同性婚に関する法律上の解釈について書いていきます。
憲法と聞くと、堅苦しくて小難しいイメージがあると思いますが、わかりやすく噛み砕きながら解説していきますので、是非とも最後までお付き合いください。
憲法の3つの基本原則
まず、LGBTに関する社会的な立場について解説します。
日本国憲法には、「基本的人権の尊重(第11条)」「国民主権(前文)」「平和主義(第9条)」という3つの基本原則があります。
ここのポイントは、全ての国民が、永久に認められている権利だという部分です。
もちろん、LGBT当事者も対象です。
基本的人権の尊重
次に、基本的人権について解説していきます。
基本的人権とは、以下のように5つの権利があります。
平等権(第14条) | 性別や年齢を理由に差別されない |
---|---|
自由権(第12条) | 何を考えても、何を発言しても、何を勉強しても、どこに住んでも、なんの宗教を進行しても、どんな仕事をしても自由 |
社会権(第25、26条) | 最低限度の教育を受けたり、労働者としての権利を主張できる |
参政権(第15条) | 誰でも政治家に立候補できる |
請求権(第17、32、40条) | 働いた分の給料をもらえて、何か損害を受けたら賠償請求できる |
ここのポイントは、「平等権」です。
日本の国民は、誰しもが性的な差別を受けることは決してないことを覚えてください。
小まとめ
ここまでをまとめると、
1. 全国民には基本的人権が認められている
2. 全国民は性別や年齢などを理由に差別されない
3. 全国民とは、当然LGBTも含まれる
4. LGBTは性的差別を受けない
ということになります。
よく「LGBTを理由に入社を断られた」「LGBT関連団体というだけで施設の使用を断られた」という話を聞きますが、本来このような差別行為は絶対に許されないということが理解できると思います。
同性婚禁止の理由
続いて本題です。
全ての国民に基本的人権が認められているのに、なぜ同性婚が認められていないのでしょう。問題となる条文はこちらです。
日本国憲法第24条第1項
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を
有することを基本として、相互の協力により、維持されなければ
ならない。
この条文は、「お互いの合意があれば結婚していいですよ」ということが書かれているのですが、問題は「両性の合意」という言葉です。
この文言があることで、日本では同性婚が認められていません。
この言葉が「男女間での合意」と解釈されているので、同性同士で結婚しようとすると「あなた『男女』じゃないから結婚できないでしょ」ということになってしまうのです。
同性婚禁止は違憲
同性婚が認められていない理由が、条文中に書かれているたった一言の解釈によって決められているという事実に、驚いた方は多いと思います。
この憲法解釈は明らかに違憲です。その理由は以下のとおりです。
「禁止」とは書いていない
問題の「両性の合意」という言葉について、これを男女の合意という意味で解釈したとしても、「同性同士の合意はダメ」というところまで拡大解釈することはできません。
憲法は同性婚を想定していない
そもそも日本国憲法は1947年に制定されたもので、その当時は、LGBTという言葉はもちろん、同性婚という概念すらない時代でした。その時代にできた憲法の条文に、同性婚を禁止する意味が込められているとは思えません。
個人の尊厳についての矛盾
先程紹介した憲法第24条には、実は続きがあります。
日本国憲法第24条第2項
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻
及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳
と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
この条文は、「誰と結婚しようが、結婚後にどこに住もうが、すべては本人の意見を尊重しますよ」ということが書いてあるのですが、ここのポイントは、「個人の尊厳」です。
同性婚を認めないとなると、個人の尊厳を無視することになり、矛盾が生じることになります。
対話式のまとめ
ここまでの流れを、わかりやすく対話式でまとめてみました。
国「すべての国民は自由に生きてええんやでー。恋愛も結婚も自由やでー。」
国民「LGBTでも同じでええんやな?」
国「もちろんやでー」
国民「じゃワイのパートナー同性だけど結婚することにしたわ」
国「それはあかん!」
国民「なんでや?」
国「憲法には『男女』と書いてあるからや。『男男』や『女女』は認めへんでー。」
国民「ほーん、じゃあワイの基本的人権はどうなっとんねん。憲法24条にも結婚は「個人の尊厳」と書いてあるやろうが。」
国「ぐぬぬ・・・」
今ここ↑
まとめ
結婚の事を「ゴールイン」と呼ぶことがあります。
好きな人同士で結婚するということは、愛の終着駅であり、人間として生きていく上で当然の権利です。
冒頭で書いたように、LGBT当事者には自由平等に生きる権利が認められています。同性婚が認められないのであれば、LGBTカップルの基本的人権を犯していると言えるのではないでしょうか。
この違憲状態が、一刻も早く解消してくれることを望みます。