【要確認】LGBTカップルの同棲生活に潜む意外な落とし穴とは?
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LGBT当事者同士の同棲
一つ屋根の下で愛するパートナーと寝食を共にする。LGBTカップルにとって同棲とは、この上ない喜びとなる事でしょう。
同性同士が同居してはいけないなどという事はどんな法律書を見ても書いていませんし、実際、LGBTではなくとも友達同士でルームシェアをしているという話はよく聞きます。
一見して何の問題も無いように見えますが、どんな賃貸でもスムーズに契約が進むかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
仮に賃貸契約が結べたとしても、結局同棲を解消してしまったりなどという残念な話もあります。
いったい何が問題なのでしょうか?今回は、LGBT当事者同士の同棲生活に潜む意外な落とし穴について解説します。
最大の課題「カミングアウト」
別の記事でも書きましたが、LGBT当事者にとっての最大の課題は「カミングアウトするかしないか」です。
実際のところ、半数以上の方がカミングアウトをしないまま普段の生活をしています。
同棲をしようとするLGBTカップルも、カミングアウトをしないまま同棲を希望する方が圧倒的に多数となります。
そうなると、ほとんどのLGBTカップルは、表向きは「友達同士」ということにして賃貸契約を結ぶことになります。
部屋を借りる時のポイントは「2LDK以上」
ここで賃貸契約をスムーズに運ぶためには、「間取り」を考慮する事が重要となってきます。
同棲を失敗するLGBTカップルのほとんどは、間取りを間違えてしまったことが原因です。
結論を先に言うと、LGBTカップルの同棲は、「2LDK以上」が基本となります。ではなぜ、1LDK以下の部屋だと失敗してしまうのかを説明します。
間取りの基礎知識
その前に、間取りに関する基礎知識を確認してみましょう。「そんなの知ってるよ」という方は読み飛ばしてもらって結構です。
そもそも、「1LDK」とはどのような部屋なのでしょうか?この数字とアルファベットには一つ一つ意味があります。
まず、アルファベットから説明しますと、
L・・・リビング(Living) 居間
D・・・ダイニング(Dining) 食堂
K・・・キッチン(Kitchen) 台所
となります。そして一番最初にある「1」という数字は、LDK以外にもう1部屋あるという意味です。
この部屋は、一般的にベッドルームとして使用されると理解されています。
2LDKとなると、LDKの他にベッドルームが二つという意味ですね。
その他、広さなどで呼び方が変わったりなど細かく決められていますので、興味のある方は調べてみて下さい。
1LDKで失敗するワケ
1 入居審査が通らない
先ほど紹介したとおり、1LDKはベッドルームが一つです。
男女のカップルが同棲するとなると特に問題はありませんが、LGBTカップルが同棲するとなるとそうはいかないのが現実です。
「友達同士」という建前で入居するカップルが多いですが、「え?友達なのに一緒の部屋で寝るの?」と勘ぐってしまう大家さんが多いと言います。
中には、露骨に入居を嫌がる態度を見せられたり、入居審査を落とされたりというカップルもいます。
また、ゲイ同士のカップルの場合、「何か犯罪関与しているんじゃないか?」と疑われてしまい、入居審査を落とされた例もあります。
2 勤務先に提出する書類が書けない
仮に入居審査が通っても安心するのはまだ早いです。
勤務先から生活スタイルに関する書類の提出を求められ、1LDKであるためどうしても同居人がいる事を書けず、泣く泣く同棲を解消してしまったという例もあります。
3 常に周囲の目を気にしなければならない
アパートやマンションであれば、同じ建物の住居人とすれ違うことが多々あるでしょう。そうなると、常に周囲の目を気にして生活しなければならなくなります。
アパート中に変な噂が飛び交ってしまい、結局引っ越しを余儀なくされたというカップルは意外と多くいます。
4 ケンカが多くなる
これはLGBTカップルに限った事ではありませんが、生活空間が狭くプライベートの時間が確保できないと、どんなにラブラブな二人でもケンカが多くなってしまいます。
せっかく同棲できたのに、ケンカが多くなって冷めてしまい、別れてしまったとなると、あまりにも悲しいですよね。
健全な同棲生活を目指すのであれば、自分の部屋を確保した上で行うのがベターと言えるでしょう。
LGBTフレンドリー物件
ここまでの記事を読むと、LGBTカップルが同棲をする事はとてつもなく難しいのではないかと思ってしまいますが、世の中そう捨てたものではありません。
LGBTフレンドリー物件というものがあります。これは、LGBTを理由に入居を拒否する事が無いということを宣言している物件のことです。
LGBTフレンドリー物件は、LGBTということが理由で入居審査が厳しくなるという事は一切ありません。
中には、LGBT当事者専用の不動産屋も存在するそうです。家賃や立地の条件が合えば、積極的に入居を検討しましょう。