現在同性婚ができる国は何処か?
同性婚が禁止されている国日本。
この国では、各都道県が制定する「パートナーシップ制度」が広がりを見せている一方で、同性婚を巡る議論は平行線を辿っており、同性カップル達は歯がゆい思いをしてきました。
では、海外ではどうか?
2001年にオランダが世界で初めて同性婚を法律で認めたことをきっかけとして、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど世界の先進国が次々に同性婚を認めています。
今回は、同性婚を認めている世界の国々について紹介していきます。
同性婚を認めている国
2023年4月の時点で、同性婚を認める国は以下の34か国です。
オランダ、ベルギー、スペイン、カナダ、南アフリカ、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、アルゼンチン、デンマーク、ブラジル、フランス、ウルグアイ、ニュージーランド、イギリス、ルクセンブルク、メキシコ、アメリカ、アイルランド、コロンビア、フィンランド、マルタ、ドイツ、オーストラリア、オーストリア、台湾、エクアドル、コスタリカ、チリ、スイス、スロベニア、キューバ、アンドラ
人権先進国であるヨーロッパでは、さすがの承認率といえるでしょう。
加えて、世界一の大国であるアメリカや、ブラジルやチリなどの中南米地域が承認に積極的なようです。
しかし、台湾を除いてアジアの国が全く入っていないことが残念でなりません。
続いて、同性婚を認める主要国の中から何国かを抜粋して細部を紹介します。
世界初の同性婚承認国 オランダ
まず、世界で初めて同性婚を認めたオランダです。
オランダは、同性婚を認める法律を一から作ったわけではありません。民法の解釈を新しいものにすることで、実質的に同性婚を可能にしたのです。
オランダは、世界で最もLGBTフレンドリーな国とされています。
「LGBTにおってオランダが最も住みやすい」と答えたゲイ・レズビアンの数は、オランダが世界一です。
オランダで有名なのは、首都アムステルダムで毎年行われるゲイ・パレード。このパレードは、世界中から35万人もの参加者が集まり市内を練り歩くという世界最大のイベントです。
オランダは、今後も世界一のLGBTフレンドリー国として君臨してくれることでしょう。
アメリカ
続いて、世界一の大国アメリカ。
アメリカで同性婚が認められたのは、オランダから遅れること12年後となる2013年のこと。
世界的に見ればかなり早いタイミングで承認された方なのですが、自由を掲げる国としてはもっと早く認めても良かったのでは?とすら思ってしまいますね。
アメリカには、過去「ソドミー法」というものがあり、肛門性交など性行為を「不自然な行為」とし、それを行ったものは性犯罪者となってしまうのでした。
これは、同性愛者たちを精神的に圧迫するには十分すぎる効果を発揮しました。
しかし、このソドミー法は2002年にすべての州が撤廃を宣言。
その後も、LGBTの人権を保護しようとする考えが広がっていき、同性婚を指示する勢力は7割を超えました。
そして2015年、最高裁判所において「同性婚を認めないことは違法である」との判決が下され、事実上同性婚が認められるようになったのです。
その後の2022年、アメリカでは全ての同性婚や異人種婚を認める「結婚尊重法」が制定され、判例だけではなく法律的にも同性婚が認められるようになりました。
スウェーデン
最後に、LGBT旅行者に友好的な国No.1に選ばれた国スウェーデン。
スウェーデンは、オランダに勝るとも劣らないLGBT先進国と言われており、同性婚は当然のごとくOK!
遡ること1944年(日本は前総真っただ中)、スウェーデンは同性同士の性行為を世界で初めて合法化した国でもあるのです。
この国では、2009年に同性婚が認められた瞬間、LGBT当事者による自殺率が半分近くに減少したという驚くべきデータがあります。
同性婚を認める法律が、どれほどLGBT当事者の精神的支柱になっているかがよく分かる事例ですね。
日本では、パートナーの男性と結婚するためスウェーデンに移住し、「ふたりぱぱ」という名でYOUTUBERとして活躍するみっつん氏が有名です。
みっつん氏は現在、パートナーのリカさんと、代理母出産により授かったご子息の3人で暮らしています。
まとめ
以上、同性婚が認められた国と、その中から3か国を抜粋して紹介してきました。
日本では同性婚は認められていませんが、別に法律で「禁止」と書かれているわけではありません。
ということは、かつてのオランダのように法律の解釈を変更するか、若しくはアメリカのように最高裁判所としての判例が出れば、同性婚は事実上可能になるのではないか?と考えてしまいますよね。
今後も、同性婚を認める世界の潮流が続いてくれることを願って、この記事を終わりたいと思います。