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「同性婚を認めると少子化になる」はウソ?

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近年、LGBTという言葉に関する知名度が高まりつつあることは喜ばしいことですが、LGBT当事者が言われも無い差別を受けていることもまた事実。

特に多いのが、日本の社会問題である少子化と同性婚を無理やり結び付け批判をするという論調です。

しかし待って欲しい。同性婚と少子化は本当に相関関係にあるのでしょうか?

この記事では、同性婚と少子化の関係について取り上げました。

「同性婚=少子化」発言のまとめ

まず最初に、日本における「LGBT=少子化」発言をまとめてみました。

もしかすると、読んでいて気分が悪くなる方もいるかもしれないので、その場合は読み飛ばしてください。

「(LGBTは)生物学的に自然に備わっている『種の保存』にあらがってやっている感じだ」

自民党 簗和生衆議院議員

「LGBTは生産性がない」

自民党 杉田水脈衆議院議員

「同性愛が広がると足立区が滅びる」

「同性愛者ばかりになったら次世代が生まれない」

足立区 白石正輝区議会議員

「同性婚を制度として認めたら、少子化に拍車がかかるのではないか」

自民党 柴山昌彦衆議院議員

「LGBTで同性婚で男と男、女と女の結婚。これは批判したら変なことになるからいいんですよ。もちろんいいんですよ。でもこの人(LGBT)たちばっかりになったら国はつぶれちゃうんですよ」

自民党 平沢勝栄衆議院議員

「生物の目的とは子孫を残すことなのだから,その目的に反する同性婚は 積極的に否定されなければならない。来世で生まれ変わればいい,死ね。」

2ちゃんねる

「生き物としてもっとも重大な欠陥があるのに人権を主張するのはおかしい。」

2ちゃんねる

同性婚は、本当に少子化をもたらすのか?

「同性婚=少子化」を主張する人々の論調は、とても単純です。

「同性同士が結婚したら子供は無まれない→少子化になる」

この一点のみです。

悲しいことに、LGBT当事者に対して「生物として欠陥がある」などと信じられない批判の声を浴びせる人もいるようです。

確かに、同性同士では生殖活動は不可能です。

しかし、だからといって、同性婚を認めることが今の日本の社会問題となっている少子化に拍車をかけるのかというと、それは全くの別問題。

これは、数々の有識者によって証明されています。

同性婚=少子化はウソ

まず、「生物として子孫を残さないのはおかしい」とする意見が正しいのであれば、LGBTのみならず、無精子症や着床障害の男女も批判されなければなりません。

加えて、子供を一人しか持たない夫婦もしかり。理論上、二人以上子供を産まないと人口は減少してしまいます。

仮に批判したいのであれば、やむを得ない理由若しくは選択的に子供を産まない/産めない異性愛者たちも批判をしないとこの理論は成り立ちません。

しかし、批判されるのは同性婚を賛成している人たちばかり。これを差別と言わないでなんというのでしょうか?

さらに、全人口の約5%と言われている同性愛者同士が同性婚をしたところで、少子化に及ぼす影響は限定的です。

事実、人権を重んじるヨーロッパ諸国では、同性婚を許容しつつも出生率はほぼ横ばい。

そればかりか、デンマーク、フランス、イギリスでは逆に出生率が上がっているというデータすらあります。

同性婚と少子化は因果関係が希薄なことは明白であるはずなのに、それでも止まない同性婚やLGBT当事者に対する批判意見。

改めて、日本はLGBT後進国であることを思い知らされます。

まとめ

結論としては、同性婚と少子化は全く関係ないと言えるでしょう。

確かに、少子化問題は日本が抱える解決すべき社会問題の一つです。

しかし、その問題に同性婚の議論を絡ませるのは無理筋です。

もしかしてこれは、同性婚に反対の人たちが“少子化”という社会問題を盾にして正論ぶっているだけなのではないか?と邪推すらしてしまいます。

今後の、同性婚と少子化を巡る議論に注目しましょう。

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