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「LGBTは生産性が無い」 問題発言で大炎上したアノ政治家

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「LGBTには生産性が無い」

LGBTには生産性がない。

LGBT当事者にとってはなんとも差別的且つ侮辱的な言葉ですが、なんとこの発言は、国民の生活と暮らしを守るはずの国会議員が発言した内容なのですから尚の事驚きです。

発言したのは、衆議院議員 自由民主党 杉田水脈(すぎたみお)議員です。

発言の経緯

2018年8月に発刊された『新潮45』8月号において、杉田議員は「LGBT支援の度が過ぎる」という独自の論説を掲載しております。

この論説で杉田議員は、「行政が支援するということは、税金が使われていること」とし、LGBT支援に税金を使うことについて疑問を呈しています。その理由として、「生産性が無い」からだというのです。

杉田議員の主張

杉田議員は、本人は「LGBTに対する差別はない」とした上で、少子高齢化が進み社会問題となっている中、子供を産まない(生産性の無い)LGBT支援に限りある税金使うくらいなら、少子化対策にその分の税金をつぎ込んだほうがいいのではないか?と主張しています。

杉田議員のこの主張は、理解できないことはありません。

確かに、少子高齢化は大変問題で、2005年、日本は有史以来初めて人口が減少し、50年後には9000万人を大きく割り込むとされています。何かしらの方策を打ち立てなければ、日本の経済規模はどんどん縮小していくばかりです。

この発言の問題点

しかしこの発言には、批判的意見の方が圧倒的に多いものと思われます。

そもそも、LGBTを「生産性が無い」とバッサリ切り捨てていますが、子供を産むことを生産性と言うのであれば、障害者支援や高齢者介護などはどうなるのでしょうか?杉田議員の主張であれば、社会福祉全体を切り捨てろということになるのではないでしょうか?

また海外では、精子ドナーを募って代理出産を行うことにより、LGBTカップルが子供を持つ例はたくさんあります。LGBT当事者を「生産性が無い」と決め付けること自体が誤った指摘であると言えます。

社会的反応

この発言後、国会前には杉田議員の辞職を求めるデモ活動が行われ、約5000人が集まりました。

TVや各種雑誌においても大きく取りざたされ、多くの著名人は「杉田議員は人権と言うものを理解していない」と批判しました。

さらに、当該記事を掲載したうえ、杉田議員を擁護するかのような態度を取っていた『新潮45』は、部数低迷を理由に2018年を持って休刊(事実上の廃刊)となっています。

その後杉田議員は、社会的な誤解や論争を巻き起こしてしまったとして謝罪していますが、「発言を撤回するか?」という記者の質問に対しては「『生産性』という言葉については不適切であったと思います」と答えています。

まとめ

杉田議員のこの発言によって、LGBT当事者の多くは心を傷つけられたのではないでしょうか。

LGBTという言葉が社会的に認知され、これからさらに寛容な世界を目指していこうとする最中、国会議員が差別的発言をしたのでは目も当てられません。

人権とはなんなのか、LGBT支援とはどのようなものなのか、政治家を含め、我々はもっと真剣に考えなければならないのかもしれません。

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