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注射と塗り薬の効果の違いとは?あまり知られていないFtMの男性ホルモン投与

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FtMのホルモン治療割合

FtM(体は女性で心は男性)でホルモン治療を行う人の割合は、MtF(体は男性で心は女性)と比べて数倍多いという事実があります。

理由については諸説ありますが、(身体的に)女性の方が、(身体的に)男性よりも性的違和感を覚えやすい特性があるからと言われております。

では、ホルモン治療を行っているFtMは、一体どのようにしてホルモンを体内に投与しているのでしょうか?この記事では、ホルモン投与の方法と、投与したことによりどのような変化が起こるのかを紹介します。

ホルモンの働き

そもそも、男性ホルモンと女性ホルモンはどのような働きを持っているのでしょうか。それぞれの役割について確認してみましょう。

男性ホルモンの効果

・ 筋力を作る

・ 気力を高める

・ 認知力を上げる

男性ホルモンが減少すると?

・ 筋肉量が低下して脂肪が増える(メタボ化)

・ 精力減退

・ 気力低下(うつ病の危険性)

女性ホルモンの効果

・ 丸みのある女性らしい体を作る

・ 月経や生殖機能の維持

・ ツヤのある肌の維持

女性ホルモンが減少すると?

・ 肌のたるみ、シワ

・ イライラ

・ 生理不順

男性ホルモン投与後の変化

次に、(身体的に)女性の方が男性ホルモンを体内に投与した場合に、体に表れる変化について確認してみましょう。

通常発している声のトーンが低くなります。多くの人は、男性ホルモン投与後、最初に声の変化について感じる人が多いようです。

生理

生理が止まります。

体毛

腕、足、胸などに体毛が生え始めます。

筋肉

運動や筋力トレーニングを行うと、以前よりも筋肉がつきやすくなります。

他にも、頭が禿げる、陰核が肥大するなどの変化が表れる場合がありますが、これには個人差があり、全く影響を受けないという人もいます。

ホルモン投与の方法

性ホルモンは、注射、塗り薬、貼り薬、飲み薬などの方法により体内へ投与するのが一般的ですが、ここでは男性ホルモン投与時に多い、注射と塗り薬について比較します。

注射

注射は、専門のクリニックへ行けば打ってもらうことができます。

料金は、1回の注射につき1000~2000円が相場となっています。

注射の頻度については個人差がありますが、週に2~3回ほどが平均的です。

血管に直接性ホルモンを送り込むので、他の方法と比べて即効性に期待が持てます。

しかし、ホルモン注射のために、わざわざクリニックへ足を運ばなければならないという煩わしさがあります。

塗り薬

塗り薬は、普通の男性でも使用することが多いため、一般の薬局で販売しています。

値段はメーカーによって差がありますが、だいたい数千円ほどで手に入れることが可能です。

また、専門のクリニックへ行けば、より効果の高いクリームを処方してもらうことができます。塗る頻度は注射と比べて多く、1日2回の塗り込みを毎日続ける必要があります。

塗り薬は、体皮に塗り込むことにより、毛細血管を通じて性ホルモンを体内に吸収させています。

薬を塗る場所によって体内吸収率が変化し、中でも、膣に直接塗り込む方法が最も高い効果を得ることができます。

しかし、注射と比べて即効性が期待できず、効果が現れるまでに数ヶ月かかってしまう場合があります。

どちらがいいのか?

注射と塗り薬は、それぞれ違った特徴を持ち、どちらが正解とは言い切れないところですが、一般的には注射が多いようです。

しかし、どちらの方法にするかは、その人の生活スタイルや予算などにより、柔軟に変えていく必要があるでしょう。

また、ホルモン投与には、多血症、肝機能障害などの副作用が出る可能性があります。

ホルモン治療を検討している人は、事前に医者に相談してから開始することをお勧めします。

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